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ChatGPT PLUSは何ができる?無料版と有料版の違いを解説!

AIが注目を集める中、ChatGPTはその中心として多くの人に利用されるツールになりました。ChatGPTには、無料版と有料版の「ChatGPT PLUS」がありますが、有料版の特徴や無料版との違いを知りたいという方もたくさんいらっしゃると思います。実際に、有料版の機能を紹介する情報もたくさん出てきています。

そこでここでは、あらためて、ChatGPT PLUSの魅力と無料版との違いを01STARTの視点を交えて紹介したいと思います。


ChatGPT PLUSとは

AI技術の進化とともに、テキスト生成技術の分野で注目を集めているのが「ChatGPT」です。無料版を使っているけど、有料版では何ができるのか気になっている、という方も多いのではないでしょうか。有料版であるChatGPT PLUSは、無料版以上に多くの利点を持っています。

ChatGPTの魅力

ChatGPTは、OpenAI社が開発した会話型AIです。ChatGPTは、ユーザーからの質問や指示に対して、人間らしい文章を生成して返答することができます。その高い応答能力と自然な文章生成能力から、多くのビジネスシーンでの活用が期待されています。

ChatGPTがこれほどまでに人気な理由は、主に以下の3点です。

幅広い知識

ChatGPTは、数多くのテキストデータを学習しており、多様なトピックに対する回答が可能となっています。ユーザーは特定の質問やトピックに関して、豊富な情報を取得することができる。

人間との対話にような体験

ChatGPTの技術的進化により、ユーザーとの対話を非常に自然に進めることができます。ユーザーは、AIとのやり取りを人間との会話のように感じることができ、これにより利用の障壁が低くなっています。

柔軟にカスタマイズできる

ChatGPTは、ユーザーの指定したプロンプトに基づいて返答を生成する能力を持っています。これにより、特定のシチュエーションやトピックに合わせた対話を設定することが可能です。さらに、一定のガイドラインや方針を設定することで、ChatGPTの返答を特定の方向に誘導することもできます。このような柔軟性は、企業が特定の目的やニーズに合わせてAIを活用する際に非常に役立ちます。

無料版と有料版の違い

ChatGPTには、基本的な機能を提供する無料版と、より高度な機能を持つ有料版「ChatGPT PLUS」が存在します(さらに、主に法人向けの「ChatGPT Enterprise」が最近出ました)。

無料版と有料版の主な違いは以下の通りです


  • モデルのバージョン
    無料版では基本的なモデルを使用することができますが、有料版では最新かつ高性能なモデルが利用可能です。
  • 追加機能
    有料版では、高度なカスタマイズ機能や特定の業界向けの知識ベースなど、独特の追加機能が提供されることがあります。
  • 利用制限
    無料版では、一日の質問数や連続利用時間に制限が設けられていることが多いです。一方、有料版ではこれらの制限が緩和され、より長時間、多用途での利用が可能となります。

具体的な違いや詳細については、後ほど詳しく説明いたします。

ChatGPT無料版の特徴

まずは、無料版のChatGPTの特徴について、その魅力や利用シーンを解説していきます。

もちろん価格は無料

まず最初に明確にしておきたいのは、ChatGPTの無料版は、文字通り「無料」で利用できるという点です。初めての利用者やまだAIツールの導入を検討中の企業にとって、コストを気にせずに試すことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

主な特徴:GPT-3.5の利用

ChatGPT無料版では、GPT-3.5というモデルを利用しています。GPT-3.5は、自然言語処理技術の最前線で活躍するモデルの一つで、日常的な会話から専門的なテーマまで、幅広いトピックに対応することができます。このモデルを駆使することで、ユーザーは高品質な文章生成や質問応答を体験することができます。

定期的なアップデート

OpenAIは、ChatGPTのモデルを定期的にアップデートしています。これにより、ユーザーは常に最新の技術を手に入れることができるのです。無料版でも、このアップデートの恩恵を受けることができるため、技術の進化を身近に感じることができます。

ChatGPT無料版は、AI技術の導入を検討している企業や個人にとって、手軽に始められるAIとして最適です。コストを気にせず、最新のAI技術を体験することができるのは、まさに今の時代にふさわしい選択と言えるのではないでしょうか。

ChatGPT PLUS(有料版)の特徴

有料版であるChatGPT PLUSは、ビジネス現場でのニーズにも十分対応できる性能を備えています。

ChatGPT PLUS のUI

価格は月額$20

ChatGPT PLUSの利用料金は月額$20です。2023年9月現在では日本円で2800円程度です。この価格で得られる多彩な機能は、コストパフォーマンスの高さを物語っています。

主な特徴::GPT-4の利用

ChatGPT PLUSでは、最新のGPT-4モデルが利用可能です。このモデルは、GPT-3.5よりもさらに高度な自然言語処理能力を誇ります。これにより、複雑な質問や要求にも的確に答えることができます。

 

ChatGPT PLUSでは、GPT-3.5とGPT-4を選択できる。

GPT-4では、デフォルト以外の機能を選択できる

高度なデータ分析 (Advanced Data Analysis)

ChatGPT PLUSの特徴として、高度なデータ分析機能が挙げられます。具体的には、これまで「Code Interprester」と呼ばれていたデータ分析機能の「Advanced Data Analysis」が使用できます。

settingsで「Advanced Data Analysis」「Plugins」を使用できるようにする。

Advanced Data Analysisは、長文の要約、高度な計算、グラフ作成、統計データの処理、コード実行、基本的な画像処理などの多岐にわたるデータ分析タスクをサポートします。この機能を活用することで、ユーザーの質問や要求の傾向を深く分析し、最適な回答を導き出すことが可能となります。さらに、データの可視化やレポート作成機能の強化により、ビジネスの現場での分析作業がスムーズに行えます。

Advanced Data Analysisを選択すると入力欄に「+」ボタンが表示され ファイルを添付できるようになる

プラグインの利用

ChatGPT PLUSの利点の一つは、多種多様なプラグインを利用できることです。これにより、特定の業界や業種に特化した情報提供やタスクの効率化が実現します。利用者はまず、ChatGPT PLUSのライブラリから必要なプラグインを選択し、簡単な手順でインストールします。各プラグインには独自の設定項目があり、これを調整することで、特定のニーズに応じたサービスを受けることができます。設定が完了したら、通常のChatGPTのように使用するだけで、プラグインの特長を活用できます。

Pluginsを選択するとプラグインの選択画面が表示される

プラグインをインストールしていない場合は、Plugin store で必要なプラグインを事前にインストールしておく。

ベータ機能への早期アクセス

ChatGPT PLUSのユーザーには特別な特典があります。ひとつが新機能のベータ版への早期アクセス権です。この特典を活用することで、他の一般ユーザーよりも先に最新の機能やアップデートを体験することができます。

これは、AIの機能をいち早く触れるという点で、ビジネスや研究面などでいち早くトレンドをキャッチできます。先進的な機能を利用して、市場での先行者利益や新しい情報の取得に役立てることができます。

注意点: 3時間あたり50メッセージの利用制限

ChatGPT PLUSの利用には、一定の制約が存在します。具体的には、3時間あたりのメッセージ送信に上限が設定されています。

頻繁に大量のデータを取り扱うユーザーや、継続的な対話が必要なビジネスシーンでの利用を考えている場合、このメッセージ制限を考慮に入れ、計画的に利用する必要があります。

無料版・有料版の違い

ここまでそれぞれのプランの特徴を見てきました。これらの違いを踏まえ、ビジネスの現場でのニーズや要求に合わせて、適切なプランを選択することが求められます。

特に、高度なデータ分析や特定の業務に特化した機能が必要な場合は、有料版のChatGPT PLUSの導入を検討する価値があります。

項目ChatGPT 無料版ChatGPT PLUS(有料版)
モデルのバージョンGPT-3.5GPT-4
価格無料月額$20
高度なデータ分析×
プラグインの利用×
ベータ機能への早期アクセス×
利用制限一定制限あり3時間あたり50メッセージまで
モデルのアップデート定期的定期的

モデルのバージョン:GPT-3.5 vs GPT-4

無料版はGPT-3.5というモデルを採用しています。一方、有料版のChatGPT Plusでは、より進化したGPT-4を使用しています。GPT-4は、前バージョンよりも高度な学習能力と応答性を持っており、より複雑な問いかけや要求にも柔軟に対応することができます。 Microsoftドイツ法人のマリアンヌ・ジャニックCEO曰く「現在のAI開発環境におけるGPT-4の発表は、まるで初代iPhoneが発表されたときのようなターニングポイント」と述べていたそうです。

参考:「初代iPhoneと同等の衝撃」と評されるOpenAIの次世代言語モデル「GPT-4」が2023年3月発表予定、画像認識機能や多言語対応の強化が実現か(gigazine.net)

追加機能: 高度なデータ分析、プラグイン、ベータ機能への早期アクセス

無料版では基本的な機能のみの提供となりますが、有料版のChatGPT PLUSでは、高度なデータ分析機能やプラグインの利用が可能です。

これにより、ビジネスの現場でのデータ解析や、特定の業務に特化した機能の追加が容易になります。また、ベータ機能への早期アクセスも有料版の特典として提供されており、最新の機能をいち早く試すことができます。

利用制限の違い

無料版のChatGPTでは、一定の制限が設けられています。3時間あたりのメッセージ数が制限されていたり、大人数が利用している際には制限がかかる場合があります。一方、有料版ではこの制限が緩和されており、より多くのメッセージのやり取りが可能となっています。しかし、有料版でもGPT-4を利用する場合はは、3時間あたり50メッセージまでという制限が存在するため、大量のデータ処理や連続的なコミュニケーションを行う場合は注意が必要です。

どちらのプランを選ぶべきか?

ChatGPTの無料版と有料版、それぞれの特徴を理解した上で、あなたのビジネスに最適な選択をするためのポイントを解説します。

目的に合わせて選択する

ChatGPTをどのような目的で使用するか、そのニーズに合わせてプランを選ぶことが重要です。基本的な質問応答や簡単なタスクの自動化を目的とする場合、無料版で十分と感じるかもしれません。

しかし、ビジネスの中核を担うような高度なタスクやデータ分析を行う場合、有料版の追加機能が必要となることも考えられます。

ChatGPT PLUS(有料版)を利用する価値

月額$20という費用は、一見すると高価に感じるかもしれません。しかし、その価値を十分に発揮できるかどうかは、利用頻度やニーズによって変わります。

月20ドで優秀な秘書と契約したと考えるなら、有料版の価値はとてもに高いと言えないでしょうか。日々の業務の中で、さまざまな質問や調査、データ分析などのタスクを迅速にこなしてくれるChatGPTは、時間の節約や業務の効率化に大きく貢献します。

ニーズや目的、予算に応じて検討することが重要ですが、ChatGPTの機能を最大限に活用することは、きっとビジネスの成功につながるはずです。

エンタープライズ版が出た

OpenAIが新たに提供を開始した「ChatGPT Enterprise」は、企業向けの高度な機能を持つChatGPTのバージョンです。2023年8月に発表されたエンタープライズ版は、データを保護しながらの利用が可能で、無制限の高速なGPT-4アクセスや、より長文の入力への対応、カスタマイズオプションなどが特徴として挙げられます。

https://openai.com/enterprise

エンタープライズ版の主な特徴と性能

「ChatGPT Enterprise」は、通常のChatGPTとは一線を画す機能を持っています。特に、GPT-4への無制限のアクセスや、最大2倍の高速化、通常の4倍長い入力に対応することができる点が挙げられます。さらに、OpenAIのAPIも一定の範囲内で無料で利用することができます。

セキュリティ、プライバシー、および管理機能

エンタープライズ利用を考慮し、セキュリティとプライバシーには特に配慮がされています。プロンプトや企業データはOpenAIモデルのトレーニングには使用されず、データ暗号化も行われています。さらに、メンバーを一括管理する管理コンソールや、シングルサインオン(SSO)、ドメイン認証、利用状況を分析するダッシュボード機能も搭載されています。

デプロイメントと利用の容易さ

「ChatGPT Enterprise」は、スケーラブルなデプロイメントツールを提供し、専用の管理コンソールや簡単な一括メンバー管理機能を備えています。また、SSOやドメイン認証、利用状況を理解するための分析ダッシュボードも利用できます。

このエンタープライズ版の登場により、企業がChatGPTをより効果的に利用することが可能となりました。特に、データの保護やカスタマイズの幅が広がったことで、多くの企業がこの新しいバージョンに注目していることでしょう。

まとめ

ChatGPTは、今のビジネスの現場で欠かせないツールとして、多くの方々に利用されています。無料版、有料版「ChatGPT Plus」、そしてエンタープライズ版と、それぞれの目的やニーズに合わせて選べるプランがあります。

特に、ChatGPT Plusやエンタープライズ版は、ビジネスの現場での高度な要求にしっかりと応える機能やセキュリティ対策が整っています。しかし、どのプランが自分や自社に合っているのかは、しっかりと考えて選ぶ必要があります。

村中 督史

村中 督史

BtoBマーケティング・デジタルマーケティング領域を中心としたWEB制作/コンテンツ企画などマーケティング活動をサポート。デザイン企画会社を経て人や企業のコミュニケーション活動を軸に、働き方をテーマにワクワクできるチーム作りに取り組む。これからの働き方を考える【オモシゴジャーナル】を運営。

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