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E-E-A-Tとは?Googleの評価基準&検索エンジン最適化のポイント

Googleの検索アルゴリズムにおいて、「E-A-T(専門性・権威性・信頼性)」は重視すべき大切なポイントですが、最近はExperience(経験)の「E」が加わった「E-E-A-T」が注目されています。サイトの品質を高めるためには、この「E-E-A-T」を意識したSEO対策が必要不可欠です。

SEOを考える上では、「E-E-A-T」の意味や重要性を理解することはもちろん、具体的にどのような方法で「E-E-A-T」を実現するかが求められます。

この記事では、「E-E-A-T」についての解説するとともに、具体的な対策方法を紹介していきます。「E-E-A-T」の重要性を知り、サイトの品質を高めて、検索結果の上位にランクインするためのノウハウを手に入れましょう。

E-E-A-Tとは?

E-E-A-Tは、Googleがサイトの品質を評価する上で重要視するポイントです。2021年に「E」にExperience(経験)が追加されたことで、「E-E-A-T」という新たな評価基準が生まれました。

E-A-T

E-A-Tは、Expertise(専門性)、Authority(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の略称であり、これら3つの要素を重視することで、Googleはユーザーにとって最適な検索結果を提供してきました。

Expertise(専門性)

コンテンツが専門的な情報を提供できているかを重視します。専門性の高いコンテンツは、その分野において深い知識や独自の視点を持っており、ユーザーにとって有益で信頼できる情報を提供することができます。

Authority(権威性)

権威性は、特定の分野において専門的な知識や経験を持っていること、信頼できる情報源であること、他の専門家や業界関係者からの評価が高いことなどが含まれます。権威性の高いコンテンツは、ユーザーにとって信頼できる情報源であり、その分野において広く認められた知識や意見を提供することができます。

Trustworthiness(信頼性)

コンテンツの提供元が信頼できるかどうかが重視されます。これは、コンテンツを提供するWebサイトが正確であり信頼性の高い情報を提供し、個人情報の適切な保護やスパム行為を行っていないかどうかなどを判断することで評価されます。

Experience(経験)が追加され「E-E-A-T(ダブルEAT)」に

Googleは、検索結果に最も役立つコンテンツを提供することを目指すことから、ユーザーが求める「経験(Experience)」を含め、ウェブサイトの評価基準を「E-E-A-T(ダブルEAT)」としました。

Experience(経験)は、コンテンツの著者が自身が経験したことなのか、コンテンツの内容に実体験がどれほど含まれるのかを評価します。例えば、転職情報を紹介するWebサイトにおいて、人材紹介の業界に入って10年以上の社員が書いた記事は、業界経験1年未満の社員が書いた記事よりも評価が高くなるでしょう。

このようにExperienceが高いほど、コンテンツの品質が高くなると言われています。

E-E-A-Tの重要性

Googleの品質評価ガイドラインに記載されているとおりE-E-A-Tの重要性は高く、Googleはこれらの要素を重視しています。E-E-A-Tによる間接的なSEO効果が期待され、コンテンツの評価が高くなることで検索結果の順位が上がりやすくなるでしょう。

サイトの品質を高めるためには、コンテンツの質やユーザビリティの向上などが必要です。また、検索エンジンのランキングを上げるためにE-E-A-Tを理解するのではなく、ユーザーを第一に考えたコンテンツを作成することが大切です。

ユーザーを第一に考えたコンテンツに求められること
・コンテンツが有用だと感じてもらえる
・深い知識や実体験に基づいた特別な知識が示されている
・サイトには主要な目的またはテーマがある
・目的を果たすのに十分な情報を提供している
・読んだユーザーが有益な時間を過ごせたと感じられる

Googleでは、「有用で信頼できる情報」としての自己評価のポイントを紹介しています。
参考: 【有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成】

YMYLジャンルでは特に重要

特にYMYL(Your Money Your Life)ジャンルのコンテンツにおいて、E-E-A-Tは重要な評価基準となります。YMYLジャンルは「お金」や「健康」などのカテゴリーが対象であり、生活や福祉に深く関わるYMYLジャンルの情報は、ユーザーに大きな影響を与えるため、コンテンツの品質に対する審査が厳しいと言われています。

ユーザーにとって有益で信頼できる情報源として、E-E-A-Tの基準が高いコンテンツは検索順位が向上する可能性が高くなる一方で、E-E-A-Tのレベルが低いコンテンツは、検索順位が低下するリスクがあります。

E-E-A-Tを意識したSEO対策の具体的な方法

E-E-A-Tを意識したSEO対策が必要不可欠だという点は理解できたとしても、具体的にどのような対策を行えばよいのか分からない方も多いのではないでしょうか。以下に基本的な取り組みにをあげます。

自身の経験や体験に基づいたコンテンツの作成

自社の業界に関する深い知識や経験を活かし、読者に役立つ情報を提供するコンテンツを作成することが重要です。経験に基づく内容は、ユーザーにとって信頼性が高く、検索エンジンの評価にもつながります。

専門家への取材等によるコンテンツの作成

特定の分野に関する深い知識を持った専門家によるコンテンツを作成することが重要です。その分野において専門家が関与していることが明示されると、ユーザーに信頼性が高いと認識され、検索エンジンの評価にもつながります。

取り扱うテーマを絞る

特定のトピックに特化することで、その分野における専門的な知識を習得し、それをコンテンツに反映させることができます。読者にとってもわかりやすく、信頼性の高い情報を提供することは、サイトの信頼性を高く評価し、再訪問や口コミなどの形でサイトへのアクセスを促すことにつながります。

外部リンクの取得

自社のコンテンツが他の信頼性の高いサイトからリンクされることで、自社のサイトの信頼性が向上します。そのため、外部からのリンクを増やすことが重要です。ただし、リンク元のサイトが信頼性の低いものである場合、逆に検索エンジンの評価が低下することがあるので注意が必要です。

監修者や著者プロフィールの充実

著者の専門性や資格、過去の実績や経験、ブログや書籍などの情報を含めることで、読者に対して信頼性を示し、Googleの評価にも良い影響を与えることができます。引用元の明示や参考文献の提示も、信頼性の高い情報源であることを示すために有効な方法と言えます。

セキュリティ対策の実施

サイトのセキュリティ対策を強化することで、ユーザーの信頼性が向上します。SSL証明書の取得や、不正アクセス対策などを実施することが重要です。

まとめ

E-E-A-Tを意識したSEO対策を実践することで、サイトの品質が向上し、検索エンジン上位表示につながります。重要なのは、専門性・権威性・信頼性に加え、ユーザーの体験を意識した「経験(Experience)」の向上です。

そのためには、質の高いコンテンツ作成や外部リンクの取得、セキュリティ対策の実施など、さまざまな施策が必要です。E-E-A-Tに配慮したSEO対策の取り組みは、検索エンジンから評価される信頼性の高いサイトの構築に繋がり、ユーザーにとって価値のある情報を提供することができます。

SEOを意識したコンテンツ制作においては、E-E-A-Tの重要性を理解して、ユーザーにとって価値があり信頼できる情報を提供することが成功への近道でしょう。

村中 督史

村中 督史

BtoBマーケティング・デジタルマーケティング領域を中心としたWEB制作/コンテンツ企画などマーケティング活動をサポート。デザイン企画会社を経て人や企業のコミュニケーション活動を軸に、働き方をテーマにワクワクできるチーム作りに取り組む。これからの働き方を考える【オモシゴジャーナル】を運営。

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