マーケティング

SNSマーケティングの始め方|ビジネスの成長を支えるSNSの活用方法について

SNSは今や多くの人が活用するメディアです。ただSNSマーケティングに魅力を感じても、始め方やどのSNSを選んだらいいのか、どうやって効果を測定したらいいのかなど、何から取り組んだら良いかわからないという方もいることでしょう。

SNSマーケティングに取り組むにあたり、おさえなければならない基本的なことがいくつかあります。ビジネスに最適なSNSを選び、ターゲットとなる顧客を明確に定義する。ターゲットに合わせて最適なタイミングで、自社のサービスや商品の魅力を伝える。SNSで発した情報がどのような結果をもたらしたのかを分析すること。これらがSNSマーケティングを成功させるための大事なポイントと言えるでしょう。

これからSNSマーケティングを始めたいと考えているなら、まずはこれらステップを確認してSNSマーケティングに取り組んでください。

自社のビジネスに適したSNSを見つける

あなたが持つビジネスアイデアがどれほど素晴らしくとも、それを伝えるための場所が適切でなければ、その価値は十分に伝わりません。だからこそ、まずは自身のビジネスに最適なSNSを選び出すことが重要です。大切なのは、自社のビジネスとターゲット層を深く理解し、その上で最適なSNSを選び出すことです。

ビジネス目的に合ったSNSを選ぶ

まず初めに考えることは、自分のビジネスの目的が何であるか、その目的を達成するために最も適したSNSは何かということです。ビジネスの目的によって活用するSNSは変わります。たとえば、商品のビジュアルを強調したい場合、画像中心のInstagramが適しています。一方で、情報発信が主な目的であれば、TwitterやFacebookが効果的です。

ターゲット層が活用しているSNSを探す

ビジネスの目的に合ったSNSを見つけることができたら次に考えることは、そのSNSをターゲットとなる顧客層が実際に利用しているかを調べることです。もし、選んだSNSがターゲット層に普及していなければ、投稿してもなかなかそのメッセージは届かないでしょう。そのため、各SNSの利用者属性をチェックし、自分のターゲット層がどのSNSを主に使用しているかを調査することが大切です。

各SNSの特徴

SNS日本国内アクティブユーザー数(MAU)特徴
LINE9,400万人全年代で利用率が高く、特に30代までは90%超の利用率。年齢・性別問わず、幅広いユーザーにリーチ可能。
Twitter4,500万人10代・20代の若年層を中心に利用。匿名性が高く、リアルタイム性に優れている。
Instagram3,300万人画像や動画などのビジュアルに特化。女性の利用率が男性を上回る傾向。
Facebook2,600万人20代以降の利用率が高い。実名制を前提としたSNSで、ライフステージにおける大きなイベントの報告投稿なども多い。
TikTok1,700万人10代の利用率が他の年代より圧倒的に高い。短尺の縦長動画が中心で没入感が高い。

※参照:2023年4月更新!性別・年齢別 SNSユーザー数(ガイアックス、2023年5月29日)

効果的なマーケティングのための顧客理解

SNSマーケティングの重要なステップの一つに、”ターゲット設定”があります。自社のビジネスが誰に対してサービスを提供しているのかを明確に理解することはSNSに限ったことでなくマーケティングの第一歩と言えます。ターゲットの設定により、作成するコンテンツの方向性を定めることで、自社のビジネスを顧客にとって魅力的なものとして訴求することができます。

ターゲット層の特性を把握する

あなたの商品やサービスが誰にとって有益なのかを理解することは重要です。年齢、性別、地域、趣味、ライフスタイルなど、あなたのターゲット層が持つ特性を詳細に把握します。

ターゲット層の特性を理解していれば、マーケティング予算を無駄にすることなく、効果的な戦略に投資することができます。特定のターゲット層に向けて広告を配信することで、広告の効率とROIを最大化することができます。

顧客のニーズや関心を理解する

ターゲット層の特性を理解したら次は、そのニーズや関心を理解することです。顧客が何を求め、何に関心を持っているのかを把握することで、顧客のニーズに応じたコンテンツを作成し、適切な商品やサービスを提供することができます。

顧客の期待に応え、ニーズを満たした商品やサービスを提供することで、顧客満足度とロイヤルティを向上させることができます。これらは長期的なビジネスの成功にとって重要な要素であり、SNS上では、質問やアンケート、直接的な顧客からのフィードバックを通じてコミュニケーションを行うことが可能です。

コンテンツの質と量のバランスを保つ

SNSマーケティングで成功を収めるためには、投稿頻度のコントルールも欠かせません。しかし、ただ投稿するだけではなく、投稿するコンテンツの質と量のバランスを保つことが重要です。

投稿頻度の設定と評価

投稿頻度はあなたのビジネスとフォロワーのエンゲージメントに大きく影響します。定期的にコンテンツを投稿することで、フォロワーは自社のブランドやサービスを定期的に見ることができ、ブランドのトップオブマインドを維持するのに役立ちます。さまざまな種類のコンテンツを定期的に投稿することで、異なる興味や好みを持つ視聴者にリーチすることができます。

しかし、必要以上に頻繁に投稿すると、フォロワーに迷惑がかかる場合があります。逆に、投稿頻度が低すぎると、フォロワーがあなたのビジネスを忘れてしまう可能性があります。投稿頻度を設定する際は、フォロワーの反応を見ながら調整し、最適なバランスを見つけることが重要です。

コンテンツの多様性と統一感を持つ

投稿頻度だけでなく、コンテンツの多様性と統一感も大切です。多様性は、フォロワーが飽きずにあなたの投稿を楽しむために必要です。一方で、統一感はあなたのブランドの認知度を高めるために必要です。これらのバランスを保つことで、フォロワーはあなたのビジネスに関心を持ち続けることができます。

質の高いコンテンツは、ユーザーの関心を引き、エンゲージメント(いいね、シェア、コメントなど)を促します。これはブランドの認知度を高め、信頼性を築くのに役立ちます。ブランドの信頼性と専門性を示すことは、消費者が製品やサービスを選択する際の重要な要素です。

また、SNSのアルゴリズムは、ユーザーが関心を持つ可能性のあるコンテンツを表示します。質の高いコンテンツは、ユーザーエンゲージメントを引き出し、アルゴリズムによってより多くの人々に表示される可能性があります。

SNSマーケティングの効果を測る

どれほど効果的なSNSマーケティング戦略を立てても、その成果を分析し評価することなくして、その戦略の価値は半減してしまいます。では、どのようにして成果を分析し、そしてそのデータを活用するのでしょうか。

適切なKPIの設定

まずは、自社のビジネスにとって何が最も重要なのかを明確にし、それに基づいたKPI(Key Performance Indicator)を設定することが重要です。KPIには、売上高、成約数、利益率、顧客満足度などが該当し、業務レベルにおける具体的な目標を設定します。

KPIは過程を評価するもので、設定した目標を達成できなければ、自ずと最終目標(KGI=Key Goal Indicator)も達成できなくなってしまうため、達成状況の悪いKPIの指標に関しては、その時点で都度改善施策を打つ必要があります。

SNSでは、「投稿ごとのいいねの数」「新規フォロワー数」「ウェブサイトへの流入数」などがKPIとして考えられます。

データを元にした戦略の見直し

KPIを設定したら、定期的にその数値をチェックし、戦略を見直すことが求められます。たとえば、「いいねの数」が目標に達していない場合、投稿の内容やタイミングを見直す必要があるかもしれません。また、特定の投稿が予想以上の反響を得た場合、その要素を他の投稿にも取り入れるという方法もあります。

SNSマーケティングはコミュニケーション活動です。一度の投稿だけでなく、定期的に目標や実施した施策の問題や課題を分析し、改善点を見つけ次の施策に活かすことが重要です。

成果分析はSNSマーケティングで成功を収めるための重要な工程です。データを基に戦略を見直し、常に最適なアプローチを追求することで、あなたのビジネスはSNSの力を最大限に引き出し、目標達成に一歩近づくことができるはずです。

まとめ

SNSマーケティングは、ビジネスに新たな可能性を広げる非常に価値のある戦略です。適切なSNSの選択やターゲット設定、投稿頻度管理、そして成果分析は、SNSマーケティング成功の鍵となる要素です。

SNSを通じて、ターゲット層に対して価値を提供し、関係を構築することができます。興味を引きつけるコンテンツの提供や顧客ニーズの把握によって、集客を増やし、エンゲージメントを向上させることができます。データを活用してマーケティング戦略を改善することで、より効果的な結果を生み出せるようになります。

SNSマーケティングは、ビジネスの成長を促進し、競争力を高めるための有力なツールです。自身のビジネスに合ったSNSマーケティングを構築し、SNSの力を最大限に活用して目標とする成果を達成しましょう。

村中 督史

村中 督史

BtoBマーケティング・デジタルマーケティング領域を中心としたWEB制作/コンテンツ企画などマーケティング活動をサポート。デザイン企画会社を経て人や企業のコミュニケーション活動を軸に、働き方をテーマにワクワクできるチーム作りに取り組む。これからの働き方を考える【オモシゴジャーナル】を運営。

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